ネガティブ思考が止まらない人へ

2020-1-13

/

2020-2-26

こんにちは、Gaminです。

先日、こんなツイートをしました。

「思考とは脳が作り出した単なる物語である」
負の思考は、ハマるとなかなか帰って来れず、追いやろうとすればするほど大きくなるばかり( = v = )
思考は意志にかかわらず、勝手に湧き上がるもなので、相手にせず、追い出そうともせず、ただそこにいるんだなって気持ちで寄り添うことが大切。

上記について、深掘りします。

ネガティブ思考が止まらない

ネガティブ思考の対処方法を述べる前に・・・ネガティブ思考のメカニズムについて、少しばかりネガティブ思考な人のお話を交えてみます。

とある人の話

たとえば、仕事がうまくいかず

  • どうして自分は周囲の人より仕事を早く終えられないんだろう。
  • 自分は周囲より出来が悪いのかな。
  • この仕事に向いてないのかな。
  • きっと、どこにいっても通用しないよな。

ネガティブ思考がネガティブ思考を呼びます。

「ネガティブ思考のままじゃだめだ!ポジティブに考えよう」

と、頭の中をリフレッシュしようと、思考を切り替えて、ポジティブに・・・ポジティブに・・・と、彼は前向きに考えます。

しかし、一時的にポジティブになっても、状況が劇的に変わるわけではありませんよね。仕事の出来がすぐに良くなるわけでもなく。

「今回はうまくいかなかっただけ。」
「これからもっと良くなる。」

それでも彼は自分に言い聞かせ、自分を騙そうとし、ネガティブな思考を無理やり追い出そうとする。その一方で、無理をするほど息苦しくなる。少しずつ、首を閉められている感覚です。

しかし、追い出したネガティブ思考は消えてくれるわけではありません。追い出し続けていたネガティブ思考は我慢すればするほど、大きな反動として戻ってきます。

* * * * *

・・・思い当たる節がありますかね。

ネガティブ思考=悪ではない

「ネガティブ思考はよくないものだ」

この記事を開いてくださった人の多くは上記のように思うんじゃないでしょうか。かく言う私も思っていました。

しかし実際には、人間の脳はネガティブなことをたくさん考えるよう設計されています。それも遺伝子レベル。

何故なら、ネガティブ思考でいる方が生き残れるから

少し掘り下げてみます。

大昔の話

ーー大昔、人間が借りをして暮らしていた時代では、物事をネガティブに考え、リスクを犯さないことが生き残るための鍵でした。

当時の、猛獣が沢山生息する未開の森を例に解説すると・・・。

ネガティブ思考な人間は

「得体の知れない森に入ったら猛獣に襲われるかもしれない」
「生きて帰れないかも知れない」

と、ネガティブなことを考え、未開の森に足を踏み入れることはしないです。その結果、生き残る確率が上がったことでしょう。

一方で、ポジティブ思考な人間は危険な行為だと難しく考えず、未開の森に足を踏み入れます。結果、猛獣に襲われて、生き残る確率が下がったことでしょう。

要するに、大昔ではネガティブ思考をもつ人類が生き残り、その遺伝子を持つ人類の子孫こそ、私たちです。

以上のように、ネガティブ思考は人類が生き残るための要であり、遥か昔から脳に供えられたシステムなのです。

実はネガティブ思考のほとんどは無視できている

「ネガティブなことばかり考えてしまう」
「ネガティブ思考をやめたい」

と考える人も多いと思います。

しかし、先に述べたように、ネガティブ思考は遺伝子レベルで脳に設計されたシステムです。ネガティブ思考を止めようとしても、余程の人でないと止められるものではありません。言ってしまえば、思考はコントロールできないのです。

じゃあネガティブ思考の人はネガティブ思考から逃げられないのか・・・なんてことはありません。とある研究では人間が思考する回数は7万回/日であり、そのうちの8割がネガティブな思考だという結果が出ています。

じゃあそのネガティブ思考にすべて悩まされているかといえば・・・違いますよね?

「しまった、家に時計を忘れてしまった。」
「買い物でトイレットペーパーを買い忘れてしまった。失敗した~。」

なーんてネガティブな思考はよくあることだと思いますが、

「最悪だ・・・なんで買い忘れてしまったんだ。いつもそうだ・・・こんな私は生きる価値なんてない・・・。」

ってところまでネガティブに捉える人はいませんよね。その一方で、

「よくあることさ、次は大丈夫。忘れない。だから落ち込むなって。」

みたいに、無理やりポジティブになろうともしない。

1日に何万回ものネガティブ思考が脳裏をかすめても、ほとんど覚えてすらいません。

要するに、大抵のネガティブ思考は、頭に過ぎっても真剣に捉えず、そのまま思考が過ぎ去って行くだけなんです。

考えてみれば当たり前のことなんですが、この考えがとても重要です

ネガティブ思考をあるがままにする

結局のところ、「ネガティブ思考を止める」はアプローチとして正しくありません。(タイトルもただの謳い文句です。)いつも落ち込んで、深く考えてしまうようなネガティブ思考も、同じように対処してあげれば良いんです

ネガティブ思考に囚われそうになっても、真剣に対峙するのではなく、無理やり追い出そうとするのでもなく、ただそこにあり、過ぎ去って行くものだと捉えるだけで良いのです。

「ネガティブ思考を変えたい」
「ネガティブ思考を止めたい」

という考えは、そもそもNGです。あるがままに、思考の存在を認め、置いておくだけで良いのです。

・・・とはいえ、そんなことが簡単にできたら苦労しないですよね。

ネガティブ思考と上手に寄り添う認知行動療法「ACT」というものがあるのですが、これは次回解説します。(多分)

ちなみに、ACTは下記の書籍で詳しく解説されているので、興味がある方は是非チェックしてみてください。こっち読んだ方がもっと理解できるのでおすすめです。

サムネイルのイラスト提供:NCG