「一切の娯楽がなくなる先」をそれっぽく考察する

2020-8-29

/

2020-8-29

illustration:NCG

「モーニング・ページ」と聞けば、知っている人もいるのではないかと思う。

モーニング・ページとは

「モーニング・ページ」というものは検索すれば沢山の記事にヒットする。それがなんぞやと説明すると、

朝起きてからすぐ、ベッドからテーブルに向かい、ノートを広げ、筆をに手にとり、頭に浮かんだことを3ページ埋まるまで、ただひたすらに書き続ける

というものである。

本当に思うがままに書いて良い。何も思い浮かばなければ、「あー何も思い浮かばないーあー」と書きつづければ良いし、まだ眠ければ「まだ眠い」と書いても良い。何を書いても自由である。果たしてこの作業にどんな効果があるのか不思議に思うかもしれない。

書き続けることの効果

端的に言えば、書き続けることで頭の中がすっきりする。

  • 自分は悪いとは思わないがどうしようもなかった出来事
  • 理不尽なことを言われても耐えるしかなかったこと
  • 人から不意に言われた嫌なこと
  • この先自分はどうなりたいのか、どうしていけば良いのかという漠然とした不安

過去や未来をあちこち飛び回る頭の中の思考を書き殴る。すると、自分の中で吹っ切れた感覚が降りてくる。「紙に書き出す」という行為は、心理的に良いとされていて、モーニング・ページはその役割を買ってくれる。

自分の自然な感情を発掘する

なんでも良いからとにかく3ページを埋めようとするわけだが、どこかのタイミングで頭の中の思考が途絶え、ありものが尽きる時が来る。それは3日かもしれないし1週間かもしれないし1ヶ月かもしれない。書き続けると、いつも頭の中を支配していた思考がきれいさっぱりなくなる。今の幸福や不幸といった感情、悩み、課題を全て書き尽くし、頭の中が暇になる。そして、暇になると、ぼんやりとした「やってみたいな」「こうなりたいな」がぽろっとこぼれ落ちてくる。モーニング・ページは、その一粒の感情をすくいとる。

仕事すらも消費活動になるかもしれない

毎日の仕事、友人と遊び、Youtubeやスマホゲームなどの娯楽に入り浸っていると、こうした体験がなくなる。おいしいもの、心地の良いもの、気持ち良いものに触れ続けている。娯楽を消費している。本を読むのも、ちょっとしたニュースの記事をさらうのも消費活動である。あるいは毎日仕事に追われ、仕事のない休日は何をすれば良いのかわからないというワーカホリックにとっては、仕事さえも消費活動であると言える。

自然な感情と向き合う

モーニング・ページは「もしそれらの消費活動がこの世から消え去った時、あなたはなにをするのか」ということを考えさせる、手っ取り早いツールと言える。

すると、唄う人もいるだろうし、筆をとる人もいるだろう。

本当に何もすることがなくなり、自然に体が動き出すことがあなたの創造につながる。

時間潰しのツールが溢れかえるこの世の中では、この体験が難しくなっている。